私がなぜこのブログを始めたか。

子どもを3人産み、育てる毎日の中で感じることがたくさん、それはたくさんあるからです。

結婚して子どもを産むのが女性には一番いいのよ。

子どもを産んで初めて女性は一人前よ。

そんな風に私は言われたり、それをよしとする社会の空気の中で過ごして育ちました。

そして実際に結婚をし、子どもを産み、育てると。。。

あれ?なんだか私が言われていたこと、嘘なんじゃないか?

そう思うことが増えていきました。

そして子どもが3人になったとき、それは爆発しました。

 

今までの記事

「この中でオムツ替えしたことある人いるのかな そう思いながら見る国会中継」

「あなたには職場の机があるけれど 私にはない自分だけの場所」

「ブラック企業の記事を見て わが身重なる 3児孤育ての母」

に書いてきたように私の怒りは主に「男」に向かっています。

なぜ、男性はこれまで子育てに参加してこなかったのか。

逆にどうして女性はこれほど家事・育児を背負ってきたのか。

恐ろしく時間、手間、労力を削られるこれらの仕事はなぜ、男性と公平に分かち合われないのか?

教育を同じように受けた2人の人が、その性別によって、仕事内容が変わる、若しくは家庭内での仕事量が異なる、のはなぜか。

3人の子どもを育てる大変さの中で、私の心は怒りに渦巻いていました。

そんなとき、

「その問題、経済学で解決できます。」

という本を読みました。ウリ・ニーズィーとジョン・A・リストの二人の著者はアメリカで経済学を研究しています。

この本を読み、私は答えを見つけました。

今日はそのことを書こうと思います。

世の中の子宮を持つ方へ。よりよい世界を築きましょう。

女性は何千年も押さえつけられてきた

まず、私が自分の無知を恥じたのが、女性が何千年も押さえつけられてきた歴史をしっかりと認識していなかったことです。

当たり前のように男と同じ教育を受け、同じ就職活動をし、同じ職種につき、同じようにお給料をもらっていた私は分かっていなかったのです。

「その問題、経済学で解決できます。」の第2章に次のような文章があります。

何千年にもわたり、文化と科学が結託して、なぜ女性は男性ほど競争力がなく、意欲も無いのか語り継いできた。創世記によれば、アダムの役目はイヴを支配することだった。古代ローマでは、女性は市民だったが選挙権はなく、また公職に就くこともできなかった。世界中でたくさんの宗教、法律、文化が、相変わらず女性を押さえつけ、「男の世界」の競争から締め出している。

「その問題、経済学で解決できます。」

日本において男女雇用均等法が施行されたのは1986年のことです。

わずか33年前のことなんですね。

日本は古来よりバリバリの父系社会だったのです。

何千年にもわたり当然とされてきた役割が30年そこらで変わるわけがない。

それはそうなんです。

では父系社会とは?

では私達の生きている父系社会とはどんな社会なのでしょうか。

一家の父親にあらゆる決定権がある。男が優位にたっている、そんな社会のことです。

この本の中ではアフリカ、タンザニアのマサイ族が父系社会の例として登場します。

マサイ族の文化は女性に優しくない。男は30歳ぐらいまで結婚しないことが多い。そして彼らが結婚する相手は10代のはじめであることが多い。男を捕まえて「子どもは何人いますか?」と聞くと、男の子だけを数に入れて答える。女性は生まれてからずっと服従するように教えられる。奥さんたちは家と村の仕事に縛りつけられている。

「その問題、経済学で解決できます。」

マサイ族の話を読みながら、もちろん驚いた部分もありますが、でも少し前の日本とあまり変わらないなあ・・・と思いました。

2世代、3世代前、家族が集まれば、父親を上座に、そこから順に男兄弟が座っていくのが当然でした。女は常に最後、後ろです。

跡継ぎ(男の子)を産まなければ、お嫁さんの役割は果たしたとは思われませんでした。

私の中で、父系社会の文化は当然のようにしみついています。

逆に、この世の中に、父系社会ではない社会ってあるのかしら?

と思いながらこの本を読んでいました。

そうしたら、あったんです!!

そう、母系社会です。

母系社会は存在するのか?

私は日本で育ち、その価値観しか知らないので、母系社会が存在することが信じられませんでしたが世界には数はすくないものの、母系社会も存在するようです。

この本の中では、インドのカーシ族を例として母系社会について述べています。

まさかインド(バリバリの父系社会ですよね・・・)に母系社会の人々がいようとは!

と驚きながら、読みすすめていきました。

カーシ族の社会は世界でも数少ない、母系社会の1つである。一族の財産は母から一番下の娘へと受け継がれていく。結婚した女性は夫の家に入らず、男性が(母親の家を出て)妻の家に入る。だから一族の中心になるのは母親の家であり、一族の頂点に立つのはおばあさんだ。カージ族の女性はたいして農業にも携わらないが、経済力を握る者として、彼女たちは男性に対し、大きな権力をふるっている。

「その問題、経済学で解決できます。」

とあります。

そして、カーシ族の女性は、生まれてからずっと、積極的になれ、自信を持て、と教えられ、育てられるそうです。

今でも日本では男の子にまったく同じような声掛けをしますね。

父系社会と母系社会にはどのような違いがあるのか

著者たちは、マサイ族とカーシ族において、どちらの性別が負けず嫌いか、を実験によって明らかにしています。

すると、マサイ族では男が、カーシ族では女が、より負けず嫌いだった、という結果を得ています。

つまり、競争力があるかないかを決めているのは性別による遺伝的な素因ではなく、文化的な背景が大きいと結論付けているのです。

どのような声掛けをされて育ってきたか。

自分はどのようにふるまうのが望ましいのか、を私達は自覚すらすることなく、社会から繰り返し刷り込まれているのです。

そう。私もそうだったのです。

40年弱生きてきて、ようやく私は

自分がバリバリの父系社会に生きていること

女らしさ、母親らしさを刷り込まれて育ってきたこと

に気が付きました。

では、これからどうしたいか。

その社会的な縛りから自由になりたい。

そのことに尽きます。

そして、この本を読み終わり、自分が父系社会に生きていることを認識した後、私は子どもたちには自分達とは違う、よりよい社会で生きてほしい、と思うようになっています。

彼らが性別で押さえつけられたり、役割を背負わされたりしないよう。

私には何ができるのか。

次の記事ではそのことを考えたいと思います。「ジェンダーレスに子どもを育てる 翼を切らないためにできること」

最後まで読んでくださりありがとうございます!

もし興味があれば、ご一読ください。

子どもが勉強するためのインセンティブの設定の仕方や幼児教育についても興味深い研究結果が載っています。中室牧子先生も推薦しておられました。↓↓↓

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