エルメスの店舗にて資本主義を学ぶ

B!

とある関西のエルメスのお店にて

先日伺ったエルメスのお店で、待ち時間に店舗を訪れているお客さんを見ながら、感じたことを書こうと思います。

 

そのお店にはいろいろなお客様が来られていました。中国の方、中東の方、若いやんちゃな雰囲気のお兄さん、中年のご夫婦、小さい子どもを2人を連れた家族連れなどなど

 

日常生活では、あまり接点のない人たち

少し待ち時間があったため、品物を見つつお客様を見つつ待っていたのですが、あぁこういった方達とは普段の生活であまり接点がないなぁと思うことが多くありました。

 

例えば店員さんにすごく圧をかけていたり、店員さんに指図していたり、商品の試着をしたパートナーの写真を撮りまくっていたり、あまりに待ち時間が長かったため大変怒っておられたり、大きな声で〇〇さん呼んでもらえますと繰り返していたり、そしてその様子を子どもが真似をしていたり、、、

 

普段の生活で出会ったならあまり近寄りたくないな、と思う方も多くいました。

 

この人たちのおかげで、私は商品を眺められる

でもふと思ったんです。様々な商品を手に取り、店員さんにさまざまな要望を伝えながら、バンバン写真を撮りながらも商品もバンバン買っていく。

 

この人たちのおかげで私はいろいろな店舗でエルメスの商品を眺められるのだ、と。

 

私みたいにエルメスとわからなくてもいい。KやBは目立ちすぎるから、持てない。などとほざいている人はこんなに商品は買いません。

 

つまり私のような客ばかりだとエルメスの経営は立ちゆかないのです。そして日本全国にある店舗は保てない。

現代の資本主義は2つのことに長けている。「富を生み出すこと」と「羨望を生み出すこと」だ。

「サイコロジー・オブ・マネー」 モーガン・ハウセル 著

 

何にお金を使おうが人それぞれ。羨望欲しさにお金を使うのもその人の自由。

 

ただ1つ言えるのはお金がないと資本主義は回らないのです。店員さんも、店舗も商品も工房もお金があるから保てるのです。

 

感謝して同じ空間を楽しむ

そう思うともう何も思わなくなりました。ファーストクラスに乗る人がいるから、エコノミークラスの人は安い料金で飛行機に乗れる。それと同じですね。

 

バンバン店舗でお金を落としてくれる人がいるから、私は素敵な店舗で素敵な品物を眺められる。

 

だったら、この人たちに感謝して、この素敵な空間を一緒に楽しんだ方がハッピーです。

 

富か羨望か

そんなことを思いながら店舗にいると、エルメスは現代資本主義の象徴なのだとしみじみ思いました。

 

富を溶かして、羨望を生み出します。

 

そしてエルメスのシステムは世界でも1.2を争うくらい成功し、洗練され、お手本のようになっています。

 

でも、ふと思ったのです。

「資本主義は、富を生み出すことと羨望を生み出すことの2つに長けている」のであるなら、

羨望を生み出すシステムの反対側に、必ず富を生み出すシステムが存在するはずです。

 

エルメスの商品は富を溶かして羨望を生み出す

 

エルメスのは羨望を溶かして富を生み出す

 

エルメスの商品でなく株を持つと、富が生まれる。

 

と。

 

ある企業の株を買うことは、その企業を応援することなので、立派な推し活ですね。

 

エルメスインターナショナルの株を持ったら私のエルメス欲は落ち着くのでしょうか?それともそれでも商品が欲しいのでしょうか?

 

豊かになりたい、けれどエルメスの品物が好きな私は、富か欲望か、その間でぐらぐらしています。新しい視点を得るために、今年どこかでエルメスの株を買ってみようかな、とも考えています。

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。Thank you.

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