こんにちは。Naoです。
私が子ども3人と生活してよかったな、と思えること。
それは私と絵本を出会わせてくれたことです。
しかも3人それぞれ好みが違いますので、子どもに絵本を読み聞かせる中で様々な絵本に出会うことが出来ました。
あと5~6年は絵本の世界に親しむことができるかと思うと、とても嬉しいです。
なぜ私がこれほど絵本にはまったのか。
それは絵本を読んで日々の疲れが取れる経験をしたからです。
一日、ずーっと家事、育児に追い回された・・・疲れた・・・まだ寝かしつけがある。うわーん。
でもそんなときでも絵本を開くと、絵の美しさに癒されることが何度もありました。
絵本の持つものすごい力に気づくことができました。
何度読んでも、何度見ても、思わず引き込まれてしまう・・・
今日はきれいで癒される絵本を厳選して紹介しようと思います。
この記事の目次
0歳・1歳・2歳・向け おすすめ絵本
もしもし おでんわ 文 松谷みよ子 絵 いわさきちひろ
もしかしたらお母さん自身、この絵本を読んでもらった、という方もいるかもしれません。
画家、いわさきちひろさんの絵が存分に楽しめる贅沢な絵本です。
ページをめくるたびに柔らかなそして明るい色彩が広がります。水彩画独特のみずみずしさが画面いっぱいにあふれます。
そして、子どもの持つ光、輝き、純粋さが余すところなく表現されており、いわさきちひろさんの子どもへの深い愛情を感じます。
もちろん松谷みよ子氏による文章はリズムがよく、読んでいて心地いいです。繰り返し、繰り返し読んで耳に残したい文章です。
目からも耳からも癒されること間違いない一冊です。
しろくまちゃんのほっとけーき 作 わかやまけん
しろくまちゃんシリーズの中の一冊です。この絵本は普通の絵本のように絵筆や鉛筆を使って描くのではなく、「リトグラフ」という版画の一種である手法を用いて制作されています。
手で描いた線とは少し違う、独特の雰囲気があり、色彩は鮮やかなのにどこか優しいです。
原画展を見に行き、色を重ねていく様子を見ましたが、色を重ねていくにつれ絵に命が吹きこまれていくように思いました。
しろくまちゃんの表情は全てのページ、同じにも関わらず、考え抜かれた描写と構図によりいきいきとしています。とても単純に見えるのに、何度読んでも新しさがあり、感動します。
もちろん文章も思わず引き込まれてしまう調子のよい文章。
いつのまにか覚えて、子どもも一緒に読んでくれるようになります。
しろくまちゃんシリーズは他にもありますが、どの絵本も子どもに大人気でした。
もしお好きならぜひ他のしろくまちゃん絵本も読んでみてください。
3歳~ おすすめ絵本
しろいうさぎとくろいうさぎ 文・絵 ガース・ウィリアムズ 訳 松岡享子
続いてはこちらの絵本。うってかわって、ぱっと見は少し暗めの色彩の絵本です。
この絵本、私の実家にもあったのですが、あまり読んでもらった記憶はありませんでした。
でも図書館のおすすめ絵本のコーナーに置いてあったため、かりてみようかな?という軽い気持ちでかりることにしたのです。
そして読んでみて、一度目は正直あまり・・・ピンときませんでした。
しかし子どもがものすごく気に入ったため、何度か読んでいるうちに、その絵の繊細さにようやく気が付きました。
そして読めば読むほど、その絵の素晴らしさに引き込まれるようになりました。
ウサギの毛、一本一本までが細かいタッチ、筆使いで描かれているんですね。
そして淡い濃淡で風景も細部まで描きこまれているんです。うさぎの表情もとても豊かで愛らしく、うさぎの温かみまで伝わってくるようです。
けっして奇抜ではないし、色合いもどちらかと地味なのに、読むほどにその世界に引き込まれます。
絵本は子どもの読むもの、ではありますが、子どもは大人のミニチュアではなく、彼らの感覚の鋭さは大人以上です。
どうしても大人は子どもを下に見てしまいがちですが、この絵本は違います。子どもだからこそ最高の絵を、上質な芸術を、という作者の強い信念を感じます。
この絵本は、分かりやすく、色彩がはっきりしていて、子どもの好きな色をちりばめたものだけが、子どもの好む絵本ではないことを教えてくれました。
内容ももちろん、とても素敵です。
原題は「THE RABBITS' WEDDING」。
しろいうさぎとくろいうさぎの掛け合いがとてもとても微笑ましく、ほっこりとします。
初版は1958年。60年以上読み続けられてきた、傑作絵本です。
おふろだいすき 松岡享子 作 林明子 絵
昔、美術の時間、「光」って描くの、とっても難しいな、と思ったことがあります。
この絵本を読んだとき、光を、どうしてこんなにも簡単そうに描けるのだろう、と思ってしまいました。林明子さんの技量の高さゆえ、なのでしょう。
この「おふろだいすき」には、せっけんの泡がたくさん出てきます。せっけんの泡は虹色に光っていて、本当に触ったら割れてしまいそうです。
お風呂のお湯のきらめきはあたかもそこにあるかのようで、読んでいるだけ、見ているだけで、湯気を感じ、まるで一緒にお風呂に入っているかのような気持ちになります。
登場する動物たちはつるつるに光っています。
そして林明子さんの真骨頂、林明子さんの描く子どもってどうしてこんなにも愛らしいのでしょう。
絵本の見開きのページも大きいため、ページを開くたびに、登場する動物とお風呂のあたたかさが目の前に迫ってきます。
物語もとても楽しく、読み終わる頃には、「あーいいお湯だった!」と言ってしまいそうになるくらい、絵本の世界に入り込んでしまう、一冊です。
ただ・・・少し文章が多いんです(涙)。ものすごーく疲れていて、今日は短めの絵本しか読めないわ・・・というときには、別の絵本を選んだ方がいいかもしれません。
よあけ ユリー・シュルヴィッツ 作・絵 瀬田貞二 訳
この絵本、「よあけ」はなんとお伝えしたらいいのか、正直少し悩みます。
文字はとても少ないです。詩をモチーフにした絵本なので、詩に絵を載せている、と言った方が正しいです。
絵は、そんなに細かくて描きこんでるというわけではないんです。
でも、読み終わったとき、山の中、森の中のような自然のそばで1日過ごしたときの気持ちよさ、それと同じものが胸の中に広がってくるんです。
夫は「『よあけ』を読むとキャンプに行きたくなる。」と表現しています。
読み終わったときのすがすがしさは、この絵本の他では味わえないものです。
深く癒されます。
読んで癒される絵本を選ぶなら、この絵本が1番だと思っています。
とにかく、まだ読んだことのない方は、ひとまず一度読んでほしいです。強くおすすめします。後悔はさせません!
かいじゅうたちのいるところ モーリス・センダック さく じんぐうてるお やく
最後におすすめするのは、こちらです。
「かいじゅうたちのいるところ」はとても有名な絵本なので、書店で見かけた方も多いと思います。私もこの絵本、書店で見て、絵の素晴らしさに感動しておもわず買ってしまいました。
全部、手で描いてるのかな?と思ってしまうほど、影や背景やかいじゅうたちの毛並みまで細かい線で描かれています。
ページをめくるたびに広がる独特の世界観。かいじゅうたちの大きさも迫力があり、とても魅力的です。
途中、文字のないページが続きます。
文字はないけど、かいじゅうたちのとても楽しそうな、生き生きとした絵に吸い込まれるように見入ってしまいます。
ああ、文字がなくてもちゃんとわかるようになっているんだな、
文字がなくてもとっても楽しい、
それが絵本なんだ、とはっと気付かせてくれた絵本です。
緻密で迫力のある絵にパワーを分けてもらえます。疲れていても、もう今日は無理だ、と思っていても、開いて読み始めると、その絵の持つパワーに癒され、励まされます。
以上、絵がきれいで癒される絵本を厳選してご紹介しました。
いかがでしたか?読んでみたい本があったでしょうか?
もしあれば、ぜひ読んでほしいなと思います。
絵本を読んで、お母さんが癒される。すると、子どもも癒される。
子どもはお母さんの鏡ですから、お母さんが癒されることはとっても大切で素敵なことだと思います。
この記事が少しでもお役にたてますように。