こんにちは。naoです。
吉本ばななさんの著書、「おとなになるってどんなこと?」(ちくまプリマー新書)を読みました。心に残った文章がいくつもありました。
これから私が自分を生きていくうえで、お守りになるような本でした。しんどくなったとき、立ち止まったとき、本を見返すことになるでしょう。でも本が手元にない時のために、ここに記録しておこうと思います。
いちばんだいじなことは、自分の中にいる泣き叫んでいる子どもを認めてあげることです。ないことにしないことです。そうすると心の中に空間ができて、自分を大丈夫にしてくれるのです。
どんな年齢になってもそれは同じだと思います。
大人になるということは、つまりは、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということです。おとなになるってどんなこと? 吉本ばなな(ちくまプリマー新書)
「子どもの自分をちゃんと抱える」、というフレーズに心が震えました。
HSPであると、周りの環境や、周りの人の感情に振り回されて、自分の中にいる、小さな自分の姿があっという間に見えなくなり、声が聞こえなくなります。
でもちゃんと大人を生きるということは、周りの人に合わせたり、周りの人の機嫌を損ねないように気を遣う、こととは正反対なんですね。
大人を生きるとは、子どもの自分の面倒を見る、子どもの自分のご機嫌を取る、ということ。
感じやすい性格であればあるほど、大切にしたい、お守りのような文章です。
ではなにをするために人は生まれてきたかというと、私は、それぞれが自分を極めるためだと思っています。
人がその人を極めると、なぜか必ず他の人の役に立つようになっています。そんなふうに人間というものはできているんだと思います。おとなになるってどんなこと? 吉本ばなな(ちくまプリマー新書)
そしてもう一つの文章。先ほどの大人の自分を生きることができるようになると自分を極めていけるのだ、と私は解釈しました。
誰かほかの人のお役に立てる自分でありたい、と日ごろから思っていますが、そのためには、まず、何よりも、自分の中の子どものご機嫌をとる、のが大切なようです。
「なるべくご機嫌に過ごす」「自分自身でいる」
ばななさんからの言葉の贈り物を大切に、心の中のお守りにして、日々を過ごしていきたいと思います。
「おとなになるってどんなこと?」はHSPの方も、そうでない方にも、10代の方にも、大人を生きるのがしんどい人、みんなにおすすめの本です。
ぜひ読んでみてくださいね。
Thank you.