こんにちは。Naoです。
我が家の男児は、散歩の途中に工事現場があると、そこから30分動かない子でした。
男の子のお母さんによっては「分かる~」と共感してくださる方もいるのですが
初めの頃はなぜこんなにも動かないのかまったく理解できませんでした。
ショベルカー、クレーン車が動く姿のどこがそんなに楽しいのか??
よほど彼にとっては楽しいことだということが今では分かるようになりましたが、どのあたりが楽しいかはいまだに分かりません(汗)
そのころ図書館で彼が一人で寝そべって読み始めた絵本。
それが山本忠敬さんの絵本でした。
彼と過ごす中で鍛えられた「はたらく自動車」絵本の知識。
工事現場好きな子が喜んで手放さない絵本を厳選して紹介したいと思います。
工事現場から動かないお子さんをお持ちのお母さん!
車の中で絵本を見せておく、家で絵本を渡して眺めてもらう
すると少し時間に余裕ができるかもしれません~
この記事の目次
はたらくじどうしゃ 1・2・3・4 山本忠敬 さく・え
まず、この絵本を紹介せずこの記事は始まりませんっ。
山本忠敬先生の代表作ですね。初版1978年の絵本ですので、内容は現在のはたらく自動車とは少し違うところもあります。
1はこうじばのくるま、2はまちなかのくるま、3ははこぶくるま、4がしょうぼうじどうしゃ
となっています。
この絵本のどこがそんなに素晴らしいのか、は
正直子どもがもう少し大きくなってから本人に聞きたいです(笑)
でもおそらく、この絵本は働く自動車を
正確に、細部まで、いろんな角度から描きこんであるのです。
わが子はこの絵本をずーっと眺めていました。そしてページをめくってはまた戻り、まためくっては・・・と行ったり来たりしながら飽きることもなく眺めていました。
今振り返って思うのは、彼はくるまの
構造
をしっかり理解したかったのかもしれない。ということです。
子どもは前、後ろ、上から、斜めから、の絵の情報を頭の中で組み立てて、車の構造を360度頭の中で再現しているのかもしれません。
その情報がこの絵本にはしっかり含まれているのでしょう。
私に時間があるときにひたすら読んで、と持ってきていました。
私はホイールローダ、アスファルトフィニッシャなどの説明文を淡々と読み続けました。
そんなに楽しい?といつも思っていましたが、本当に楽しそうでした。
出かけるとき、いつも両手に1冊ずつ握りしめて出かけていました。
他の働く自動車の絵本にも素晴らしいものはたくさんあると思いますが、
我が家の 元祖 のりもの絵本はやはりこの「はたらくじどうしゃ」です。
まえとうしろ どんなくるま?1 どうろこうじのくるま こわせもりやす
次におすすめするのがこちらの絵本。
工事現場で見かけるくるまを、前から見たとき、後ろから見たとき、をしっかりと描いてあります。
正確に、くるまの前から、後ろから、横から、が描いてあることは子どもにとって大切なことです。繰り返し見れば、ちゃんと構造が分かるようになっているのです。
子どもは少し大きくなってくると別の絵本を読んでいても
「このくるまはどこから乗るの?」とか「ここに車輪がないのはおかしい。」
と言ってくることがありました。確かにその絵にはドアがなかったり、タイヤが描ききれなかったりしているのです。
子どもを子どもとして下に見ることがあってはいけないのですね。
彼らは小さな人です。時には大人よりもずっと鋭い目で自分の大好きなものを見つめています。
ビルをつくるじどうしゃ(じどうしゃえほんシリーズ)鈴木まもる
山本忠敬先生につづき、わが子がハマったのが鈴木まもる先生の絵本でした。
初めて読んだとき、子供向けなのになんでこんなにマニアックなじどうしゃばかり出てくるんだろう・・・と思いましたが、だんだん慣れてきます。
私は30半ばを過ぎて初めて、ショベルカーにもクレーン車にもいろんな種類があることを知りました。
とても小さな子向けの絵本なのですが、工事が始まってから終わるところまでがちゃんと描いてあるため、どの自動車がどんな仕事をするのかがよく分かるようになっています。
絵本の中には必ずかわいい動物が登場し、それを見つけるのもまた楽しいです。
このあたりは山本忠敬先生も同じです。
他に「どうろをつくるじどうしゃ」「かじをけすじどうしゃ」という絵本が同じシリーズで出版されています。
もしこの絵本が気に入ったなら、ぜひ鈴木まもる先生の他の絵本も読んでみてほしいです。
子どもが手放さない絵本がきっとあると思います。
ブルドーザとなかまたち 山本忠敬 さく・え
再び山本忠敬先生の作品です。
子どもが大・大・大好きだった絵本です。
見開き一面ブルドーザで迫力があります。
そして土をならしていく様子がすごくリアルです。
工事現場好きにはたまらない絵本です。
文章は・・・読み手にはあまり面白味がないかもしれません。淡々とドーザショベル、レーキドーザなどの説明が続きます。
ちなみにこの絵本、すべてのページにワンちゃんがいます。山本先生の心憎い演出です。
ブルドーザ、ショベルローダなど迫力満点の絵の中にかわいいワンちゃんをみつけるのもまた違う楽しみです。
のろまなローラー 小出正吾 さく 山本忠敬 え
はたらくじどうしゃがおはなし絵本に登場する・・・それだけでこんなにも子どもはおはなし絵本にハマるのか!
と驚かされた絵本です。
ローラーがごろごろと道をなおしていく・・・初めはのろまなローラーを追い越していた他の車たちですが・・・
ローラーや車がそれぞれの気持ちを表しながらストーリーがすすみます。
そのおはなしの内容もとても温かく素晴らしいです。
この絵本、何度読んだのでしょう。と考えてしまうくらい子どもにとってかけがえのない絵本でした。表紙も裏表紙もやぶれ、繰り返しテープで直しました。
そして、ローラーは、たいらになった さかみちを、 ごろごろ ごろごろ あともどりしながら、ゆっくり かえって いきました。
のろまなローラー 小出正吾 さく 山本忠敬 え
最後のこの一文を、子どもはことあるごとに嬉しそうにそらんじていました。
そのときの彼の笑顔は私の宝物です。
以上5作を紹介しましたが、いかがでしょうか。
シリーズや同じ作家さんの絵本を読んでいくのもまたおもしろいと思います。
「はたらくじどうしゃ」という大好きなものを持っている、素晴らしい小さな人たちに。
その笑顔がもっと輝く一冊が届けられますように。
そしてそのことでお母さんが少し楽になったり笑顔になりますように。
参考にしていただけたらとっても嬉しいです。